紅茶(リーフティー)の美味しい淹れ方

ストレートティーに必要な材料は、お湯と茶葉だけ。究極にシンプルだからこそ、ごまかしがきかず、温度や蒸らし時間などのちょっとした違いが風味や水色に大きく影響してきます。淹れる技術やコツを抑えておくことで、シチュエーションや気分に応じた最高の一杯をいつでも作ることができます!

目次

チェックリスト

☑ 道具はそろっていますか?

▼必要な道具
ティーポット、ティーストレイナー(茶こし)、ティースプーン、ティーカップ、タイマーもしくは砂時計

▼あると便利な道具
セカンドポット、ポットマット、ティーコージー

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☑ どのようなシチュエーションで、何人分淹れますか?

食前/食後、合わせる料理やお菓子の種類、ひとりでゆっくり/大人数など、状況が変われば求める紅茶にも違いが出てくるもの。
同じ茶葉でも、蒸らし時間をやや長めに、抽出する温度をできる限り100℃に近づけることで、濃くて力強い紅茶の風味を楽しむことができます。その逆もまたしかりで、蒸らし時間を短めに、少し冷ました湯を使えば、あっさりとした風味に変化します。

☑ どのような茶葉を使いますか?

茶葉にはいろいろなサイズがあり、サイズに応じて最適な蒸らし時間が異なります。 日本の和紅茶は、インドのダージリン、スリランカの高地産の紅茶と並んで、大きいリーフタイプの茶葉が多くみられます。パッケージの裏などにおすすめの蒸らし時間が書いてある場合が多いので、参考にしてください。

・リーフタイプ(茶葉のサイズ:7~9㎜)→3~5分
・ブロークンタイプ(茶葉のサイズ:3㎜以下)→2.5~3分
・CTC(細かくなった葉が丸まり小さなボール状になったもの)→2.5~3分

紅茶を淹れる準備

沸かしたてのお湯を使って、手早く淹れることがおいしい紅茶を作るコツ。お湯は意外とすぐ沸いてしまいますので、必要な道具はあらかじめ準備しておきましょう。

淹れる人数やシチュエーション、茶葉の種類に応じて蒸らす時間をあらかじめ決めておくとスムーズです。

材料

2杯分

1人分淹れたい場合でも、2カップ分以上淹れることをおすすめします。湯量が多いほうが茶葉がポットの中で動くので、紅茶の成分をしっかり抽出できるからです。

茶葉の量が多いほど、茶液が濃く渋みも強く出ますから、大人数の紅茶をいっぺんに淹れる場合は茶葉を規定の量より少なめに調整してください。

リーフティーの淹れ方

まずは基本に忠実に。イギリスが主体となって策定したおいしい紅茶を淹れるための「ゴールデンルール」をベースにした紅茶の淹れ方をご紹介します。お湯の温度や蒸らす時間を守るなど“いつもよりちょっと丁寧に”を意識するだけで、紅茶の風味がグッとアップします。

1:汲みたての新鮮な水を沸かし、ティーポットとカップに注いで温める

紅茶の主成分のひとつタンニンは、80℃以上になるとよく溶け出します。注いだときにお湯の温度が下がるのを防ぐため、ティーポットは事前に温めてください。セカンドポットに移し替える場合はそちらも同様に温めて。

2:布製のマットの上にポットを置き、茶葉をいれる

ポットの下にマットをひくのも、お湯の温度を下げないため。茶葉の分量はできるだけ正確に量ってください。たったの1gで味や水色が大きく変わるので、慣れないうちは量りを使うことをおすすめします。

3:沸騰したてのお湯を注ぎ、すぐにフタをして蒸らす

「沸かしたてのお湯」を使うことは、紅茶をおいしくする条件のひとつ。ぬるすぎ、沸かしすぎ、再沸騰させたお湯のいずれも、おいしい紅茶を作ることはできません。やかんで沸かす場合は、五円玉ぐらいの泡がボコボコでてくるまで火にかけます。温度調整できるケトルの場合は100℃にセットし、沸騰直後のお湯を使ってください。

※ダージリンのファーストフラッシュや和紅茶などの一部は、温度の少し下がったお湯を使うほうがおいしい場合もあります。

4:時間がきたらフタをとり、スプーンで軽くひとかき混ぜる

蒸らす時間:大型の茶葉3分以上/小型の茶葉2.5~3分

蒸らしている間は熱を逃さないように、ポットにタオルを巻くかティーコージーをかぶせてください。ポットの中で茶葉がジャンピング(上下運動)していれば、おいしい紅茶が淹れられた証拠です。

5:茶こしを使ってカップ、または別のポット(セカンドポット)に注ぐ

茶液の濃さを均一にするため、セカンドポットに移し替えるのがおすすめ。複数のカップに直接そそぐ場合は、回し注ぐことで濃さを均一にしてください。

注ぐときは、紅茶のうまみが詰まった最後の一滴「ゴールデンドロップ」まで。逆にゴールデンドロップを軽めにとることで渋みを抑えることができるので、渋みの苦手な方や大人数に紅茶を淹れる際の風味調整に使ってください。

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